EXHIBITIONS

新・今日の作家展2022 世界をとりとめる

New “Artists Today” Exhibition 2022: We Catch the World

2022.09.17 - 10.10

大崎清夏 パサージュ 2021 デザイン協力=Cat

I/O 2021
インスタレーション=毛利悠子 詩=大崎清夏 映像=玄宇民 Photo by Kenshu Shintsubo ©︎ Yuko Mohri

小林達也 星がある 2021

小林達也 大きな線 もしくは星 2021

古山結 唄い群れ 2022

古山結 探さないでください 2022

 横浜市民ギャラリーにて毎年恒例となる「新・今日の作家展」は、現代の表現を紹介する展覧会。今年の「新・今日の作家展2022 世界をとりとめる」は「ことば」と「いろ」をキーワードに、詩人の大崎清夏、画家の小林達也、古山結を迎える。

「新・今日の作家展」は、横浜市民ギャラリーが開館した1964年から40年にわたり開催した「今日の作家展」を継承し、同時代の作家の作品を取り上げることでその表現を考察してきた。

 今年の副題は「世界をとりとめる」。地球上のすべての国家や地域を指すほか、自分が認識している社会や世のなか、また自分が自由にできる特定の範囲も意味し、移ろい変化し続けるそのような世界のひと時に眼を向け、制作を行う3名の作家を紹介する。

 詩人の大崎清夏は、平易かつ印象的なことばを用い、読み手個々に情景や記憶を喚起させるような作品を発表。小林達也は、描く行為のなかで生まれる自身の内面の動きを画面に還元した絵画を制作している。そして、日本画材で制作する古山結は、矩形にとらわれない支持体の制作や描写、ときに絵具を削り取る行為などを通じ、日々の物事や出来事を整理するように表している。

 いずれの作家も新作を展示。また会期中には、ダンスとドローイングのパフォーマンス、対談などの多彩な関連イベントも予定している。