EXHIBITIONS

庄司朝美「トビリシより愛を込めて」

2022.09.07 -

庄司朝美「トビリシより愛を込めて」より

庄司朝美「トビリシより愛を込めて」より

 画家・庄司朝美の個展「トビリシより愛を込めて」が、新宿歌舞伎町の「デカメロン」1階コミュニティスペース「⼀刻」で開催されている(会期、最終日未定)。本展キュレーションは⿊瀧紀代⼠。

 庄司は1988年福島県⽣まれ。多摩美術⼤学絵画専攻版画領域修了し、現在はジョージア・トビリシにて東急財団(旧五島記念⽂化財団)の助成による在外研修中。参加した主な展覧会に「絵画のゆくえ」(SOMPO美術館、東京、2022)、「2021年の9⽉」(gallery 21yo-j、東京、2021)、「Unknown Image Series no.8 #3 百⽬の⿃によせて」(void+、東京、2021)、「夜のうちに」(トーキョーワンダーサイト渋⾕、2017)など。「FACE2019」損保ジャパン⽇本興亜美術賞で⼤賞を、2020年に「五島記念⽂化賞」で新⼈賞を受賞した。

 本展に際して庄司は、次の⽂章を寄せている。「東京から遠く離れて、トビリシはそこから直線距離で7,812kmにある。コーカサス⼭脈南麓に位置する国、ジョージアの⾸都だ。ここから⼿紙を書いている。夜中の宙ぶらりんな時間、デカメロンの仄暗い緑⾊のあかりの下で、誰かがここに想いを馳せられるように。定期的に届く⼿紙は読む⼈が紡いでいく物語でもあり、私の⽇常でもある。書き⼿と読み⼿の時間は、⼿紙が書かれた時から届くまでのズレを保ちながら並⾛しているために、誰もその終わり⽅を知らない。だからこの⼩さな展覧会のアイディアは、共犯者を募るための広告みたいなものだと思う(庄司朝美)」。