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EXHIBITIONS

東北芸術工科大学 開学30周年記念展「ここに新しい風景を、」

東北芸術工科大学内 1階ギャラリー「THE WALL」、7階ギャラリー「THE TOP」
2022.09.03 - 09.25

西澤諭志 東日本大震災・原子力災害伝承館/東京オリンピック・パラリンピック選手村 2021

アメフラシ Next Newness 発展の意味を問い直す代替案 2020 ※参考作品

飯泉祐樹 手前から《彫る夢をみた》、《見えそうな夢》(ともに2019)※参考作品

F/style HOUSE[DOGGY MAT] 2001

かんのさゆり New Standard Landscape 2017

近藤亜樹 ただいま山形 2021 ©︎ the artist Courtesy of ShugoArts

近藤七彩 あゝ、綺麗な夜明けだった。 2022 ※参考作品

多田さやか Shambhala 2015

「東北画は可能か? —千景万色―」(原爆の図 丸木美術館、埼玉、2022)会場風景 撮影=吉江淳 ※参考作品

 東北芸術工科大学の開学30周年記念展「ここに新しい風景を、」が開催される。本展キュレーションは小金沢智(芸術学部美術科日本画コース専任講師)。

 1991年に創立され、翌年4月に山形市上桜田に開学した東北芸術工科大学。「この敷地は全部畑と田んぼだった」と、東北芸術工科大学元理事長の徳山詳直(1930〜2014)が著書『藝術立国』(幻冬舎、2012)で述べたように、かつて田畑だった土地に校舎が建ち、やがて学生たちが集う、新しい風景へと移り変わっていった。

 本展では、同大学の開学30周年を記念して教育の歩みを振り返るとともに、卒業生・修了生や地域社会貢献にかかわるプロジェクトを紹介。キュレーターの小金沢智は、展覧会全体のコンセプトのなかで、「開学30周年を記念して、本学が校友会との共催で開催する本展『ここに新しい風景を、』は、本学30年の歴史を年譜・言葉・映像等で振り返るとともに、この『新しい風景』で学び、巣立った卒業生8組とひとつのプロジェクトによる展示を行うことで、これからの未来を展望する機会として2部構成で開催するもの」と述べている。

 構内1階ギャラリー「THE WALL」では、「東北芸術工科大学開学30年の歴史」(協力:東北芸術工科大学校友会)の年譜を中心に、教職員・卒業生・関係者による言葉・写真・インタビュー映像を展示。アートディレクションは、卒業生でアートディレクターの小板橋基希(akaoni)。

 続いて7階ギャラリー「THE TOP」は、「ここに新しい風景を、」を全体のコンセプトに、8組の卒業生と、ひとつのプロジェクト(チュートリアル)で展示構成する。出品作家は、アメフラシ(村上滋郎、松崎綾子、池田將友、金東玉)、飯泉祐樹、F/style(五十嵐恵美、星野若菜)、かんのさゆり、近藤亜樹、近藤七彩、多田さやか、東北画は可能か?、西澤諭志。

「ここに新しい風景を、」の展覧会タイトルにある読点には、「この土地に抱かれ、この地域の人々によって育まれた東北芸術工科大学という『新しい風景』から、さらに新しいもの・ことが生まれていく、派生していくイメージ」が込められている。

 なお本展と同時期に、同大学が2年に1度主催する芸術祭「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ」(9月3日~25日)が開催。また現在、東北芸術工科大学30周年の特設サイトも公開されている。