EXHIBITIONS

葛西優人「If This Then That」

2022.08.19 - 09.11

葛西優人 If This Then That 2022 © Yuto Kasai Courtesy of KEN NAKAHASHI

 アーティスト・葛西優人の個展「If This Then That」がKEN NAKAHASHIで開催される。

 葛西は1988年青森県生まれ、弘前市在住。15歳の頃から写真を撮り始め、建築士として活動したのち、2013年に「第9回写真『1_WALL』」グランプリを受賞した。主な個展に「Multiple #1_#2」(matchbaco [現・KEN NAKAHASHI]、2015年)、「Sail to the Moon」(ガーディアン・ガーデン、2014)などがある。

 葛西はセクシャリティーについて、また都市と人間の相関における、時間距離、記憶、心理、人と人との接触/関係の仕方などをテーマに、作品制作を続けている。KEN NAKAHASHIでの約7年ぶりの個展へ、次の言葉を寄せている。

「タテ位置の写真がこの頃増えてきた
スマートフォンで撮ることが増えたことに起因するのかもしれない
撮ることの帰結に関わらず、行動の様式は不本意にでも他の要請を受け入れてしまう

鉄筋コンクリートの建築群がある
近現代の経済的合理性を受け入れた、四角い、無機的な、社会的に配置された空間の区切りのことである
すべてのものはあるべき場所にあり、形態は機能に従うのならば、起こりうる現象は意味を持ち得るのだろうか

僕はタテ位置の写真を受け入れることにした」
(葛西優人)