加藤巧「If it were」

　gallery N 神田社宅では、美術家・加藤巧の個展「If it were」が開催されている。

　加藤は1984年愛知県生まれ。現在は、岐阜県を拠点に制作・活動。人間が扱う材料や行為を中心的な関心として、それらを検討、再構築することで絵画などの作品制作を行っている。2021年には愛知県美術館に作品が収蔵されるなど注目のアーティストだ。

　gallery Nでは昨年の名古屋での個展「Quarry」に続く2度目の展示。本展に際して、以下の言葉を寄せている。

「何かを見たり、体験したことを元にして、絵を描く。自分が残した筆跡を観察しながら、もう一度筆で顔料を置いていく。そのことはわたしにとって、「絵を描く」そのことが含んでいる一瞬の運動の連なりを、それがどのようであったか、どのようにでもありえるか、と問う時間でもある（加藤巧）」。

　また加藤は現在、gallery αM（東京）で開催されている「αMプロジェクト2022『判断の尺度』vol.2 加藤巧『To Do』」展（～8月6日）でも作品を展示中だ。