EXHIBITIONS

企画展示

「クマのプーさん」展

2022.07.16 - 10.02

E.H.シェパード『絵本 クマのプーさん』原画 1965年
E. H. Shepard, Illustration for The Pooh Story Book by A.A.Milne.
Courtesy of Penguin Young Readers Group, a division of Penguin Random House, LLC.
© 1965 E. P. Dutton & Co., Inc.

E.H.シェパード『クマのプーさん プー横丁にたった家』原画 1957年
E.H.Shepard, Illustration for The World of Pooh by A.A.Milne.
Courtesy of Penguin Young Readers Group, a division of Penguin Random House, LLC.
© 1957 E. P. Dutton & Co., Inc.

E.H.シェパード『クマのプーさん プー横丁にたった家』原画 1957年
E. H. Shepard, Illustration for The World of Pooh by A.A.Milne.
Courtesy of Penguin Young Readers Group, a division of Penguin Random House, LLC.
© 1957 E. P. Dutton & Co., Inc.

『クマのプーさん プー横丁にたった家』(A.A.ミルン作、石井桃子訳、E.H.シェパード絵、岩波書店)

「クマのプーさん」展 展示プランのスケッチ、齋藤名穂

2022年の「アッシュダウンの森」 Photo by Kanon Okamoto

  PLAY! MUSEUMが企画展示「クマのプーさん」展を開催。世界で愛される物語『クマのプーさん』の貴重な原画約100点が来日する。

『クマのプーさん(Winnie-the-Pooh)』は、1926年にイギリス人作家のA. A.ミルンが描いた子供向けの話。少年クリストファー・ロビンのクマのぬいぐるみプーと仲間たちが過ごす日常が、E. H.シェパードの挿画を交えて綴られている。

 日本での翻訳出版は1940年の『熊のプー』が最初で、1942年の『プー横丁にたつた家』とともに石井桃子訳で岩波書店から刊行された。その後『クリストファー・ロビンのうた』は1978年、『クマのプーさんとぼく』は1979年に、小田島雄志と小田島若子の訳で晶文社(現在は河出書房新社)から刊行されている。

 本展は、シェパードが出版社のE. P. Dutton(ダットン社)のために、1950~60年代に描いた貴重な原画約100点と、作者ミルンの言葉とで、『クマのプーさん』の物語世界をじっくりとたどるもの。主人公クリストファー・ロビンが仲間たちと過ごした「夢のような時間」が空間全体に広がる。

 会場デザインおよび展覧会のグラフィックは、建築家の齋藤名穂とアートディレクターの田部井美奈が担当。PLAY! MUSEUMの楕円形の展示室が、物語の舞台である「百町森(100エーカーの森)」にさまがわりする。

 プーさんの物語の舞台となったイングランド南部のアッシュダウンの森。そこは、作者ミルンが幼い頃に父や兄とともに徒歩旅行した場所であり、ミルン一家が週末や休暇を過ごした場所でもあったという。今回の展覧会のために撮り下ろした映像がインスタレーションとして展示され、訪れた人は、プーさんと仲間たちの森を散歩することができる。

 展覧会はプーさんが今日も世界中で愛され続ける秘密をA to Zの26項目に絞り、写真やパネル、ミュージシャンの坂本美雨による物語の朗読、スタイリストの伊東朋惠が選んだつぼや古時計、雨傘などのアイテムで彩られる。本展監修者であり、「クマのプーさん」をはじめとするイギリス児童文学に造詣の深い安達まみ(聖心女子大学教授)の解説のもと、私たちが知っているようで知らないプーさんのこと、なぜプーさんが広く愛されているのかを紹介する。

 なお本展は、PLAY! MUSEUMでの開催後、名古屋市美術館(2022年10月8日〜11月27日)へ巡回予定。