EXHIBITIONS

反復と平和―日々、わたしを繰り返す

横山奈美 forever 2022 撮影=浅野豪

佐々木早苗 無題 2021 撮影=浅野豪

鈴木かよ子 私 1965頃- 撮影=浅野豪

篠原尚央 無題 2013-2014頃 撮影=浅野豪

小林椋 凝るところ見るとすると凍る 2021 撮影=浅野豪

 ボーダレス・アートミュージアム NO-MAでは、企画展「反復と平和――日々、わたしを繰り返す」を開催している。

 本展の趣旨は「反復」から「平和」を見ること。「繰り返し」をテーマに7人の作者の表現を紹介し、「反復される行為」に見られる創造性を探る。参加者は、小林椋、佐々木早苗、篠原尚央、清水ちはる、鈴木かよ子、横山奈美、吉川秀昭。

 展示室では、見えない、見えにくい人のための鑑賞方法を提案。視覚障害のある人が作品を楽しめるよう、すべての作者の表現を、見る以外の方法で鑑賞できるコンテンツを用意することで、見える人も見えない人も作品を味わえるような工夫を凝らしている。

「『平穏無事』『やはり家が一番』『いつもの味』等々、わたしたちは、しばしば、世界が変わらずに繰り返されることと、心の安寧とを、同じように考えることがあります。しかしながら、実際には1日たりとも同じ日などないように、世界とは本来、常に変化を続ける時空間です。馴染みの書店の閉店から、未曽有のパンデミックまで、変化は様々な形で表れ、わたしたちの日々を乱していきます。

そんな中にあって、わたしたちは同じことを繰り返すことへの志向を持ち、常同的世界の創造に、平穏な日々を支える足場の役割を与えようとします。

『反復』に『平和』を見る―
それはいったいいかなる人間的な行為なのでしょうか。
本展では『繰り返し』をテーマに7人の作者の表現を紹介します(プレスリリースより)」。