EXHIBITIONS

伊藤公象作品集刊行記念展―ソラリスの襞

2022.06.03 - 06.12

伊藤公象 pearl blueの襞—空へ・ソラから 2016
穂積家住宅(高萩)=県北芸術祭 撮影=堀江ゆうこ

 ときの忘れものは、「伊藤公象作品集刊行記念展―ソラリスの襞」を開催する。本展協力はARTS ISOZAKI。

 石川県金沢市に生まれ、現在は茨城県笠間市のアトリエで制作を行う伊藤公象。土を素材とした独自の造形で高く評価され、近年は「伊藤公象 WORKS 1974~2009」展が茨城県陶芸美術館および東京都現代美術館を巡回。2016年には「KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭」に参加し、穂積家住宅の庭園にて多軟面体のインスタレーションを披露した。続く「水と土の芸術祭2018」では、メイン会場にてインスタレーション《地表の襞 エロスとタナトスの迫間》を展示した。

 本展は、90歳を超えてなお精力的に制作活動を続けている伊藤の、半世紀にわたるインスタレーションを一望に収める『ITO KOSHO 伊藤公象作品集』の出版記念として企画されたもの。

 伊藤の作品の特色である、エロス(生命)の発現を体験してもらうべく、屋外インスタレーション《pearl blueの襞—空へ・ソラから》のほか、《pearl pinkの襞》《回帰記憶》、そして新作ドローイングやコラージュを展示する。