EXHIBITIONS

リニューアルオープンⅠ

絵のある陶磁器

仁清・乾山・永樂と東洋陶磁

2022.04.29 - 06.26

和全作 布目色絵団扇形食籠 1合 江戸時代・19世紀 三井記念美術館蔵

保全作 金襴手四ツ目結桐紋天目 1口 江戸時代・弘化4(1847) 三井記念美術館蔵

仁清作 色絵桐巴文水指 1口 江戸時代・17世紀 三井記念美術館蔵

乾山作 銹絵染付笹図蓋物 1合 江戸時代・18世紀 三井記念美術館蔵

呉須赤絵帆船図大皿 1枚 明時代・17世紀 三井記念美術館蔵

 三井記念美術館がリニューアル・オープン記念の第1弾「絵のある陶磁器 〜仁清・乾山・永樂と東洋陶磁〜」展を開催している。

 江戸時代の京都では、野々村仁清や尾形乾山の色絵陶器、染付や金襴手のような中国陶磁を写した永樂家の陶磁器など、絵のある陶磁器が多く焼かれ、それらが今日の京焼へとつながっている。「江戸店持ち京商人(えどだなもちきょうあきんど)」として、京都に居住した豪商・三井家は、茶の湯を通じて仁清や乾山につながる永樂家の陶磁器を好み、長年にわたり親交を深めた。

 本展は、陶磁器に描かれている「絵」や「文様」に注目。館蔵品のなかから、仁清・乾山をはじめ、写しの世界ともいえる永樂保全・和全の陶磁器を中心に、そのもとになった中国陶磁もあわせて展観する。

 なおリニューアル・オープン記念展の第2弾「茶の湯の陶磁器 〜“景色”を愛でる〜」(2022年7月9日〜9月19)では、「景色」を切り口に、陶磁器につけられた「銘」に焦点を当てた展示を予定している。