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時松はるな

Haruna Tokimatsu

 時松はるなは1984年千葉県生まれ。2007年多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業。自身に向き合いながら淡々と過ごす人々の内面を代弁するように、日常の何気ない瞬間を切り取った作品を制作している。タンクトップを着た楽しそうな人たち、はしゃぐ若者、あるときは舞台袖で出番を待つ俳優、またあるときは群衆のなかにいてもどこか満たされない孤独感に悩む人の姿など。画面いっぱいにどこかおかしくも楽しい一場面を、下絵なしにシャープペンシルや水彩、色鉛筆を使って画面いっぱいに描く。

 2006年の初個展「時松はるな展 なんか、すごく楽しい」(ギャルリー東京ユマニテ)で注目を集めると、東京オペラシティアートギャラリーでの「収蔵品展021 素材と表現」(2006)、韓国のアートフェア「KIAF」などに出品。「GEISAI#10」(2006)では審査員特別賞(サミュエル・クン賞)を受賞。演劇や国立能楽堂、国際交流基金でのイラスト制作も手がけるなど活動の場を広げている。近年の個展に、「時松はるな きみをわすれない」(福住画廊、大阪、2019)、「時松はるなの横浜わいわい見聞録」(横浜ベイクォーターギャラリーBOX、2019)、「時松はるな展 a Day in Our Life in Tokyo」(ギャルリー東京ユマニテ、2018)などがある。