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稲岡幸子

Sachiko Inaoka

 稲岡幸子は1993年ウィーン応用美術大学テキスタイル科修了。東京を拠点に活動し、個展やアートフェアで作品を発表している。2000年代初めは、不明瞭なかたちを持つ抽象画を制作。近年では、青や白を基調とした清涼感のある「HIBIKI」シリーズや、桜をイメージした「SAKURA」シリーズなど、絵具を丁寧に描き重ね、紙の繊維の積層のような無数の線からなる作品を手がけている。これらの作品は、白いキャンバスに色を載せて現れる様々な表情や、描き積み重ねた時間、作家自身の心情の変化をも表現している。近年の個展に、「begin with white」(GALLERY 麟、東京、2018)など。ART OSAKA 2019、アートフェア東京2019に参加。「HIBIKI」「SAKURA」シリーズの作品は、羽田空港国際線JALファーストクラスラウンジに常設展示されている。