EXHIBITIONS

稲岡幸子「SHUKU」

2020.10.28 - 11.14

稲岡幸子 SHUKU.1 2020 photo © Shiraishi Chieko

稲岡幸子 SHUKU.1 2020 photo © Shiraishi Chieko

稲岡幸子 SHUKU.1 2020 photo © Shiraishi Chieko

稲岡幸子 SHUKU.1 2020 photo © Shiraishi Chieko

 絵具の線を丁寧に重ね、繊細で優美な絵画を描く作家・稲岡幸子の個展がGALLERY 麟で開催されている。

 稲岡は1993年ウィーン応用美術大学テキスタイル科修了。2000年代は不明瞭なかたちをもつ抽象画を制作し、近年では、青や白を基調とした清涼感のある「HIBIKI」シリーズや、桜をイメージした「SAKURA」シリーズなど、紙繊維の積層のような無数の線からなる作品を発表している。

 自身の線描について、「無数に引かれた線ですが、その一筆一筆はキャンバス上に無数に描くことができる線のなかより、選び抜いた一筆一筆の積み重ねからできている」と述べている。

 本展では、外出自粛の期間中に様々なことを振り返り、見つめ直し、夜空の光を見つめ、明るい先に気持ちを向け制作した「SHUKU」シリーズを展示。タイトル「SHUKU」は、星座を意味する「星宿」に由来し、夜夜中から黎明に変わりゆく時の無数の星影を表現している。