ARTISTS

八木良太

Ryota Yagi

 八木良太は1980年愛媛県生まれ。京都造形芸術大学芸術学部空間演出デザイン学科卒業。「見たいものだけを見る」「聞きたいことだけを聞く」といった、人間の制限的な知覚システムや態度に対する批判的思考をベースに、身近なものを素材とした音響、映像、インスタレーション作品など幅広い領域の作品を制作。氷で制作したレコードが溶けていき、再生される音楽も徐々に音色を変えていく《Vinyl》(2005)や、不規則な速度で波が現れる波打ち際の景色を背景に、メトロノームが規則的なリズムを刻み続ける映像《Common Difference》(2009)、あるいは球体状にカセットテープを巻きつけて、それを再生する《Sound Sphere》(2011)など、そこに存在しながら意識されないもの、識別不可能なものをテーマとした作品を手がける。

 主な個展に「サイエンス/フィクション」(神奈川県民ホールギャラリー、2014)、「phono/graph ― 音・文字・グラフィック」(神戸アートビレッジセンター、2015)。これまで参加した主な展覧会に「ウィンター・ガーデン」(原美術館、東京、2009)、横浜トリエンナーレ2011「OUR MAGIC HOUR」など。第1回京都版画トリエンナーレ2013優秀賞、六甲ミーツ・アート 芸術散歩2015 六甲ミーツ・アート大賞グランプリを受賞。