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武田鉄平

Teppei Takeda

 武田鉄平は1978年山形県生まれ。2001年武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科を卒業後、サイトウマコトデザイン室に入社、師事する。03年からフランスに滞在。05年に帰郷して東北芸術工科大学にて樹脂、木工を学ぶ。その後も地元を拠点とし、13年より抽象的な肖像画の制作を開始。制作方法は、同じイメージの下絵を20〜50枚ほど描くことから始め、そのなかでひとつだけ「絵」として自身が認めたものを作品の「主題」に選び、描かれた絵を主題として再び絵にしていく。1年ほどをかけて丹念に仕上げられた作品は、鮮やかな色彩と、フラットでありながら絵具の質感やストロークの痕跡が感じられる表現が特徴。16年の初個展「絵画と絵画、その絵画とその絵画」(KUGURU、山形)をきっかけに、その作品が知られるようになる。19年に東京初個展「Paintings of Painting」(MAHO KUBOTA GALLERY)が開催。同年、ファビアン・バロンのデザインで、作品集『PAINTINGS OF PAINTING』(ユナイテッドヴァガボンズ)が刊行された。