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中原昌也

Masaya Nakahara

 中原昌也は1970年東京都生まれ。80年代半ばよりノイズ・ミュージシャンとして活動を開始し、90年にノイズユニット「暴力温泉芸者」としてデビュー。2009年より「Hair Stylistics」名義で作品を発表。音楽活動と並行して、ポルノ雑誌の切り抜きを組み合わせたコラージュや、ボールペンやマーカーといった身近にあるものを使ったドローイング、ペインティング、また映像やサウンドを使った作品などを制作している。映画評論家、小説家の顔も持ち、01年に長編小説『あらゆる場所に花束が……』が三島由紀夫賞を受賞。06年に『名もなき孤児たちの墓』で野間文芸新人賞を、08年には『中原昌也 作業日誌2004→2007』でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞している。これまでの個展に、「中原昌也 個展」(Sprout Curation、東京、2018)、「中原昌也展/マイク・ケリーに捧ぐ」(オン・サンデーズ、東京、2018)、「中原昌也 個展」(WAITINGROOM、東京、2017)など。近著に『人生は驚きに充ちている』(新潮社、2020)がある。