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前原冬樹

Fuyuki Maehara

 前原冬樹は1962年東京都生まれ。日本大学藝術学部を中退後、80年にプロボクサーとしてデビュー。その後、10年間ボクサーとして活動した。引退後、7浪の末、32歳で東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻に入学し、98年に卒業。1本の木から写実的な木彫作品を生み出すことで知られており、真っ白な皿の上に身を食べられ骨だけになった秋刀魚を横たえた《一刻(皿に秋刀魚)》(2014)などがある。これまで参加したグループ展に 「驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ」(三井記念美術館、東京、2017)など。主な個展に「木彫 前原冬樹展」(おぶせミュージアム・中島千波館、長野、2008)、「一刻 前原冬樹展 -失われゆく時が甦る-」(Bunkamura Gallery、東京、2014)などがある。