ARTISTS
フィリップ・ワイズベッカー
Philippe Weisbecker
フィリップ・ワイズベッカーは1942年生まれ。66年にパリの国立高等装飾美術学校を卒業。68年にニューヨークに移住し、アーティスト、イラストレーターとして広告や出版に携わる。これまでの主なクライアントに、ハーマンミラー、コカ・コーラ、Apple、エルメスなど。日本での仕事も多く、JR東日本の「行くぜ、東北。」のポスターや、とらやの小型羊羹のパッケージデザインなどを担当し、JAGDAやADCほか多くの賞を受賞。2002年には、フランス政府によるアーティスト・イン・レジデンスの招聘作家として、京都のヴィラ九条山に滞在する。フランスへ帰国後は、アートワークの制作を本格化させ、日常で何気なく目にするものを、独特な感性で表現した作品を世界各地で発表している。18年に、過去20年間で手がけた作品を収録した『フィリップ・ワイズベッカー作品集』(パイ インターナショナル)を刊行。20年、「東京2020公式アートポスター」の制作に参加。日本での近年の個展に、「フィリップ・ワイズベッカーが見た日本―大工道具、たてもの、日常品」(竹中大工道具館、兵庫、2021)がある。