2017.6.16

上演時間70時間!「生」そのものを表現する山川冬樹の挑戦

音楽、美術、舞台芸術などの境界を超えて活動する芸術家・山川冬樹が、YCC ヨコハマ創造都市センターが開催するプログラム「YCC Temporary」に登場。7月7日から9日まで、70時間連続でパフォーマンスを行う。

YCC ヨコハマ都市創造センター1階ギャラリーにて Photo by Ken Kato
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 「YCC Temporary」は、YCC ヨコハマ創造都市センターが企画・実施しているアートプログラム・シリーズ。「一時的」「間に合わせの」を意味する「Temporary」の名のもと、「今を生き、表現する」ことに焦点をあて、毎回1組のアーティストが、1つの空間で、1つの大型作品を展示・公演している。

 第2弾となる今回は、横浜を拠点に国際的に活動する芸術家・山川冬樹がパフォーマンスを行う。山川は、心臓の鼓動や、頭蓋骨の骨伝導など自らの身体と声を媒体とし、音楽、美術、舞台芸術などの境界を超えた表現活動を行っている。また、1人で同時に2つの声で歌うと言われる、アジア中央部の伝統歌唱「ホーメイ」の歌手としても知られる。

山川冬樹 Photo by Maki Kaoru

 本プログラムでは、YCC1階ギャラリー全域を使い、「70時間連続ライヴ」が行われる。「ライヴ」という音楽の上演形態を借りることで時間の尺度を問い直し、身体、音響、光、映像など様々な要素を動員しながら、「生」(LIVE)そのものをインスタレーションとして展覧する試みだ。

 開催中、会場は昼夜を問わず70時間連続して開館。鑑賞者は、チケットを購入すれば、公演中いつでも何度でも入退場が可能となる。