ロバート・インディアナ(本名:ロバート・クラーク)は1928年アメリカ出身。米国空軍勤務を経て、45年シカゴ美術館附属美術大学へ入学。エジンバラ大学、ロンドン大学で美術を学んだ後54年、ニューヨークに転居し、アンディ・ウォーホルをはじめ様々なアーティストと親交を持った。
インディアナはアメリカ社会の実像を描くことを使命に、自身の出身州「インディアナ」をアーティスト名として使用。初期作品では交通標識や会社のロゴなどを取り入れ、アメリカを象徴する言葉や数字、記号を使った絵画を制作、66年からは彫刻の代表シリーズ「LOVE」の制作をスタートした。明快な色彩と活字体で「LOVE」をかたどったこのシリーズは、ニューヨーク、台北、バンクーバーなど世界各地の街角に設置。日本では東京・新宿アイランドタワー正面入り口に設置され、ランドマークとして親しまれてきた。
78年以降はニューヨークを離れ、メイン州の小島を拠点に活動。5月19日、呼吸器不全のため自宅で死去した。