2018.1.5

鋤柄ふくみが描く「穴」のような絵画。愛知と東京の2箇所で個展を
開催

愛知県を拠点に活動する画家・鋤柄ふくみが、愛知県岡崎市のmasayoshi suzuki galleryで個展「穴」を開催。期間中、野方の空白(東京都中野区)でも展示を行う。

鋤柄ふくみ アトリエの飼育 2017
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 鋤柄ふくみは1982年石川県生まれ。2010年に初の個展「はだか」(白土舎、名古屋)を開催。近年参加した主な展覧会に、13年「であ しゅとぅるむ」展(名古屋市民ギャラリー矢田)、14年「パープルーム大学」展(熊本市現代美術館ギャラリー)、16年「X会とパープルーム」展(もりたか屋、福島県いわき市)などがある。

 本展は、masayoshi suzuki galleryでの2回目の個展。アトリエの室内、人から聞いた記憶の景色などを描いた油絵と、立体、ドローイングなどを展示する。「穴」と題された本展のコンセプトについて、鋤柄は「描きながら、私は絵を、あちらとこちらの境界にあって、沼のようにずるずると飲み込まれたり、あちらとこちらが交感したり入れ替わったりするための装置のように想像していた」と語っている。

 また期間中、東京都中野区のアートスペース・野方の空白でも5日間の展示を行う。

「MULTI LAYER」(2015年、アートラボあいち)での展示風景 撮影=城戸保