2021年10月号
特集「アートの価値の解剖学」
近年、アートマーケットの活性化が著しい。だがしばしば高額な落札額に「なぜこれにそんな値段が?」 「この作品にはどんな価値があるの?」と困惑することがある。その原因は、アートの価値がどんなシステムのなかでつくられるのか、価格と価値がどんな関係性にあるのかが不透明だからではないだろうか。そこで本特集では、キュレーター、ギャラリスト、批評家といったプレイヤーたちが、どのように価値づくりを支えているのか、その仕組みを解明する。さらにそうしたシステムを構成する美術館や画廊、マーケットといった現場で、いまどんな課題が迫っているのかを明らかにし、これからのアートの価値とは何かを考える、道筋を照らし出したい。
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