2020年6月号
特集「新しいエコロジー」

気候変動や災害、感染症により世界中が大きな危機を迎えるいま、私たちは「自然」を搾取可能な資源と見なす態度の限界に直面しているのではないだろうか。この問題に対し、現代のアーティストたちは鋭敏な感覚で応答する。彼/彼女らが作品を通して提示する、オルタナティヴで新鮮な環境観・地球観・生命観。それを本特集では「新しいエコロジー」と呼びたい。自然環境と人間の関係にパラダイムシフトを呼び込むこれらのアートは「生きること」とは何かという、根源的な問いをも照射するはずだ。