Museum from Home:神奈川県立近代美術館 鎌倉別館「日々を象(かたど)る」

新型コロナウイルスの影響で、会期途中で閉幕した展覧会や臨時休館となってしまった展覧会などの展示風景を紹介する「Museum from Home」。第25回は、開催が中止となった神奈川県立近代美術館 鎌倉別館「日々を象(かたど)る」をご紹介します。

神奈川県立近代美術館 鎌倉別館「日々を象(かたど)る」展示風景より
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 神奈川県立近代美術館 鎌倉別館で開催予定だったコレクション展「日々を象(かたど)る」。絵画や素描、立体の作品を中心に、同館のコレクションから制作と(非)日常をめぐる作品を6つのセクションにより紹介する展覧会だった。

 セクション1は「アトリエとその周辺」。日常の制作の場であるアトリエや、そこから足を延ばして見つけた風景を描いた作品を展示する。湘南の風景を描いた黒田清輝や岸田劉生、自身のアトリエを描いた青山義雄やアルベルト・ジャコメッティの作品を紹介。セクション2は「フランスの日々、日本の日々:佐野繁次郎の線描画とともに」として、戦前からフランスでアンリ・マティスに師事した佐野繁次郎と、戦後にヨーロッパを再訪した藤田嗣治や佐藤敬、初来訪した田淵安一や金山康喜らの活動を探る。

 セクション3は自然の姿を描いた作品にフォーカスした「日々をつつむ自然 — みえないものを描きだす力」。細心の色彩選択で「緑」に取り組んだ松本陽子、蓮に虚の空間を見出した西村盛雄のほか、李禹煥(リー・ウーファン)や小西真奈の作品を紹介。セクション4「歩く日々、佇む日々」は、人間の歩く姿をテーマに作品を展示。片岡球子が初代歌川広重の肖像と、画中画の《大はしあたけの夕立》を並べて描いた《面構 安藤広重》(1973)をはじめ、相笠昌義、浜田知明、瓜南直子らの作品を紹介。

 セクション5は「虚(きょ)を型取る:岡崎和郎のオブジェ」。日用品や青果など、日々の生活に存在する「物」の外形、あるいはその「内部」を石膏で型抜きし、反転した「虚」の空間を塊として表現する岡崎和郎のオブジェを中心に紹介。セクション6「制作する日々:新収蔵の渡辺豊重作品・資料を機に」では、野外彫刻を同館で常設展示している渡辺豊重が、新たに寄贈したマケット、スケッチ、図面といった資料とともに、同館の野外彫刻に関する小品を展示していた。

神奈川県立近代美術館 鎌倉別館「日々を象(かたど)る」展示風景より
神奈川県立近代美術館 鎌倉別館「日々を象(かたど)る」展示風景より
神奈川県立近代美術館 鎌倉別館「日々を象(かたど)る」展示風景より
神奈川県立近代美術館 鎌倉別館「日々を象(かたど)る」展示風景より
神奈川県立近代美術館 鎌倉別館「日々を象(かたど)る」展示風景より
神奈川県立近代美術館 鎌倉別館「日々を象(かたど)る」展示風景より
神奈川県立近代美術館 鎌倉別館「日々を象(かたど)る」展示風景より
神奈川県立近代美術館 鎌倉別館「日々を象(かたど)る」展示風景より
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神奈川県立近代美術館 鎌倉別館「日々を象(かたど)る」展示風景より
神奈川県立近代美術館 鎌倉別館「日々を象(かたど)る」展示風景より
神奈川県立近代美術館 鎌倉別館「日々を象(かたど)る」展示風景より
神奈川県立近代美術館 鎌倉別館「日々を象(かたど)る」展示風景より
神奈川県立近代美術館 鎌倉別館「日々を象(かたど)る」展示風景より