能登半島の先端に位置し、かつては渤海使や北前船など、日本海の海上交通の要所でもあった珠洲市。そんな珠洲市全域を舞台とする地域芸術祭として2017年にスタートしたのが、奥能登国際芸術祭だ。
3年に1度開催される同芸術祭ではこれまで、奥能登の自然や祭り、食など、珠洲の生活文化に根差した作品を国内外のアーティストが制作。いまも塩田千春、さわひらき、大岩オスカール、ラクス・メディア・コレクティブら18の作品が市内に常設され、公開されている。
そんな奥能登国際芸術祭が来年、9月2日〜10月22日の会期で「奥能登国際芸術祭2023」として開催。これに伴い、作品・企画公募の受付が11月11日より始まる。
この公募では、 「珠洲の自然・歴史・文化・風土・景観」などを活かしたアート作品およびプロジェクトを「インスタレーション」「パフォーミングアーツ」「フリージャンル」の各部門で募集。同芸術祭の総合ディレクター・北川フラムが審査員となり、10点程度の作品が採用される。作品提案書を含む応募書類の受付期間は11月11日〜11月25日。10月2日には現地見学会も予定されている。
なお、奥能登国際芸術祭では9月17日〜19日の3日間限定で、「ART Oku-Noto 2022秋」として常設作品を特別公開する。2023年の本番を前に、予習がてら訪れるのはいかがだろうか。