「最涯の芸術祭、美術の最先端」。奥能登国際芸術祭2023の作品・企画を公募

能登半島の先端に位置する珠洲市を舞台に2017年にスタートした「奥能登国際芸術祭」。地域再生の起爆剤としてアートプロジェクトに取り組む珠洲市は、2023年9月2日より第3回展となる「奥能登国際芸術祭2023」の開催を決定。その作品・企画公募が始まった。

奥能登国際芸術祭2023ロゴ

 能登半島の先端に位置し、かつては渤海使や北前船など、日本海の海上交通の要所でもあった珠洲市。そんな珠洲市全域を舞台とする地域芸術祭として2017年にスタートしたのが、奥能登国際芸術祭だ。

 3年に1度開催される同芸術祭ではこれまで、奥能登の自然や祭り、食など、珠洲の生活文化に根差した作品を国内外のアーティストが制作。いまも塩田千春、さわひらき、大岩オスカール、ラクス・メディア・コレクティブら18の作品が市内に常設され、公開されている。

塩田千春 時を運ぶ船 撮影=岡村喜知郎 ©JASPAR,Tokyo,2022 and Chiharu Shiota 

 そんな奥能登国際芸術祭が来年、9月2日〜10月22日の会期で「奥能登国際芸術祭2023」として開催。これに伴い、作品・企画公募の受付が11月11日より始まる。

 この公募では、 「珠洲の自然・歴史・文化・風土・景観」などを活かしたアート作品およびプロジェクトを「インスタレーション」「パフォーミングアーツ」「フリージャンル」の各部門で募集。同芸術祭の総合ディレクター・北川フラムが審査員となり、10点程度の作品が採用される。作品提案書を含む応募書類の受付期間は11月11日〜11月25日。10月2日には現地見学会も予定されている。

 なお、奥能登国際芸術祭では9月17日〜19日の3日間限定で、「ART Oku-Noto 2022秋」として常設作品を特別公開する。2023年の本番を前に、予習がてら訪れるのはいかがだろうか。

さわひらき 幻想考 撮影=岡村喜知郎
トビアス・レーベルガー Something Else is Possible/なにか他にできる 撮影=岡村喜知郎 Reference is made to Helen Escobedo's work“Cóatl”,1980,a permanent installation at the University Cultural Center of UNAM in Mexico City.
ラクス・メディア・コレクティブ うつしみ 撮影=岡村喜知郎
山本基 記憶への回廊 撮影=岡村喜知郎
スズ・シアター・ミュージアム 撮影=木奥惠三
キリコ祭り風景 撮影=石川直樹

編集部

Exhibition Ranking