台湾文化センター×『美術手帖』。台湾現代アーティストの魅力を伝えるオンラインイベントが開催

雑誌『美術手帖』と台湾文化センターのコラボレーションプロジェクトとして、オンラインイベントが開催される。今年日本の芸術祭に参加する台湾のアーティストと北川フラムが登壇するトークを、8月30日に配信する。

左からハウ・フア・ランジーゴン(写真提供=LuxuryLogico)、涂維政(撮影=陳⽂棋)、北川フラム(Photo by Mao Yamamoto)

 台⽇⽂化交流のプラットフォームである台湾⽂化センターと『美術⼿帖』がコラボレーションし、現在注⽬が⾼まる台湾の現代美術シーンについて発信するプログラムを8月30日に⾏う。

 台湾⽂化センターは、台湾の芸術や⽂化関連の団体、その活動内容を広く紹介する拠点として、国際的に⽂化事業を展開するほか、NGOや⽂化芸術団体、ミュージアムによる台⽇交流を推進している。昨年度のコラボレーション企画として⾏った、雑誌『美術⼿帖』2020年10⽉号⼩冊⼦付録「台湾アートシーンの現在」と、ウェブ版「美術⼿帖」での連載に続き、今年は全3回のオンラインイベントを開催。

 オンラインイベントの第1回は8⽉30⽇20時より配信。今年「⼤地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」(開催延期中)に参加する台湾のコレクティブ「ハウ・フア・ランジーゴン(豪華朗機⼯)」のメンバー・陳志建(チェン・チーチェン)と、「奥能登国際芸術祭2020+」(9⽉4⽇〜)に参加する涂維政(トゥ・ウェイチェン)、そして両芸術祭のディレクターである北川フラムが登壇する。

ハウ・フア・ランジーゴンの⼦供たちとの制作中の様⼦ 写真提供=LuxuryLogico

 ハウ・フア・ランジーゴンは1980年代⽣まれの4⼈の作家、陳志建(チェン・チーチェン)、林昆穎(リン・クンイン)、張耿豪(チャン・ケンハウ)、張耿華(チャン・ゴンファ)によるコレクティブ。⾃然環境や現代社会についての思索を、幅広いメディアを⽤いたプロジェクトで展開する。越後妻有では、現地の⼩中学⽣とコラボレーションし、⼦供たちが描いた絵をもとにアニメーションを制作した。

涂維政の制作中の様⼦ 撮影=劉耀鈞

 涂維政は1969年台湾⾼雄市⽣まれで、考古学的想像⼒と現代を接続する作品を⼿がけ、世界各地で活動するアーティスト。「奥能登国際芸術祭2020+」では、現地のクジラやイルカの⾻が出⼟する遺跡についてリサーチし、遺跡をモチーフとした作品を発表する。

 今回のイベントでは、2⼈が⾃らの活動について紹介するほか、北川が芸術祭への選定理由や作品の魅⼒を解説、台湾現代美術シーンの状況についても語る。当⽇は『美術⼿帖』公式YouTubeアカウントより、申込み不要・無料でライブ視聴できる(アーカイヴあり)。

 なお第2回、第3回も、最前線で活躍する台湾アーティストを招き、トークが配信される。

編集部

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