世界的に知られるシャンパンブランド「ドン ペリニヨン」はこれまで、マーク・ニューソン、カール・ラガーフェルド、デヴィッド・リンチ、ジェフ・クーンズなど多くのクリエイターとのコラボレーションを行ってきた。
今回、その「ドン ペリニヨン」とコラボレーションをする吉岡徳仁は、1967年生まれのデザイナー。その作品は、詩的で実験的な探求のもと、自然現象と先進技術が融合しており、今年行われた「ミラノデザインウィーク」で発表した光のインスタレーションでは、ミラノデザインアワード2017の最高賞を受賞した。その作品は、ニューヨーク近代美術館をはじめ、ポンピドゥ・センター、ヴィクトリア&アルバート博物館など多くの美術館に所蔵されている。
吉岡は「ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2009」のテイスティングの際に、このシャンパーニュは光の記憶装置だと感じたという。その光の着想から限定ギフトボックスとボトルにおいて、「ドン ペリニヨン」を象徴するシールド(盾のラベル)にホログラムのような玉虫色の色彩をデザイン。
さらに「ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2009」へのオマージュとして、クリスタル製のマスターピース「Prism」を制作。4つのクリスタルブロックの中央にボトルを収めることで、作品中央部から外側に向けて光が屈折しながら放たれ、色のスペクトルを生み出している。なおこの「Prism」は、クリスタルブランド・バカラによる受注生産となる。