2021.5.19

ICOM(国際博物館会議)会長が「国際博物館の日」にメッセージ。「ミュージアムは人と文化の架け橋」

世界138の国と地域から4万人以上の美術館・博物館のエキスパートと3000以上の館が会員として登録する巨大組織「ICOM(国際博物館会議)」。その会長が、5月18日の「国際博物館の日」に際してメッセージを発信した。

ICOMウェブサイトより、「国際博物館の日」のメインイメージ

 世界的なコロナ禍が続くなか、ICOM(国際博物館会議)の会長が5月18日の「国際博物館の日」に際し、メッセージを発信した。

 ICOMは第二次大戦後の1946年に発足された組織で、世界唯一のグローバルな博物館組織。世界138の国と地域から4万人以上の美術館・博物館のエキスパートと3000以上の館が会員として登録している。「国際博物館の日」は1977年のICOM(国際博物館会議)第11回大会において採択されたもので、毎年様々なイベントがこの日に行われている。

 昨年に引き続き、コロナ禍で迎えることとなった今年の国際博物館の日。昨年、ICOM新会長に就任したアルベルト・ガランディーニは新型コロナウイルスのパンデミックによるミュージアムへの影響について「いくつかの美術館では大きな制限を設けて再開しているが、他の多くの美術館は閉鎖されたままだ。私たちの業界は、経済的、社会的、心理的に大きな影響をおよぼす、現代でもっとも深刻な危機に直面している」「マス・ツーリズムの危機、資源の減少、衛生上の制限などのシナリオのなかで、多くの美術館はビジネスモデルを再考し、社会的・教育的な役割を再定義しなければならない」と危惧をあらわにした。

 いっぽうで、「今回の危機は変化こそが前進の道であることを証明した。私たちは、この勢いを維持しなければならない」とし、パンデミックをきっかけに美術館は変化を加速させなければならないと主張。それと同時に、多くのミュージアムが危機に瀕するなかで、「ミュージアムは人と文化の架け橋であり、博物館は参加と多様性を促進し、博物館は問題を抱える現代の社会的、経済的、環境的な課題に対応するために革新と実験を行うものだ」とミュージアムの社会的意義をあらためて強調した。

 なおICOMは昨年、コロナ禍がミュージアムにもたらす影響調査を2回にわたり実施。新型コロナウイルス感染拡大によって、世界約95パーセントの施設が閉鎖を余儀なくされたという結果が報告されている。

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