グランド ハイアット 東京は、アーティスト・村上隆とコラボレーションし、世界初の試みとなるステイプラン「Roppongi Hills Takashi Murakami Project 村上隆 フラワーギャラリー ステイ」をスタートさせた。
このプランは、ホテル内の三大スイートのひとつである「チェアマン スイート」を村上自身が訪れ、手がけたもの。1日1組（宿泊料金45万円）しか宿泊できない、「泊まれるアートギャラリー」がコンセプトだ。村上は今回のプランについて、次のようにコメントしている。
僕が世界各国を巡って、ホテルで滞在するような生活を送り始めてから、ハイアット系に泊まるとき、エントランスから各部屋まで、ビッシリとアート作品が展示されてて「アートって、こういう文脈のニーズもあるんだなぁ。」と僕のやっているARTの文脈とはある意味違っていたので、へぇ〜っと感心していました。そんな世界にも、1度入ってみたいと思ったのですが、入り口が見つからず、手も足も出ませんでした。今回、こういう特別な機会を頂いて、こうしてホテルの一室に僕の作品を飾れることになって、長い間の夢が叶ってうれしいです。
本プランの見どころとなるのは、このために制作された10作品を含む全14点の村上作品だ。
まず部屋の入り口脇では、ふたつの版画作品《With Baby Flower》と《STAND UP》が迎えてくれる。現在、六本木ヒルズに設置されている巨大立体作品《お花の親子》と同じモチーフを描いたもので、「琳派風」の金とプラチナ箔の背景がきらびやかだ。
リビングルームでは、高さ195cmの金箔を施した彫刻《お花の親子といっしょ》が一際存在感を放つ。世界で唯一、ここでしか見られないこの立体作品について、村上は「このお部屋に泊まりに来て下さるお客様って、どんな気持ちで来てくれたのかしら。僕も最大限のおもてなしをしたい！！だから、人と同じ大きさのお花の親子を、新規に制作しました。ぜひ投稿用の写真を撮影してくださいね」としている。
またこのリビングルームは、村上が「挑戦的なピース」とするアクリルの平面作品《お花のEMOJI》や、お花が鮮やかに織られたラグ、ぬいぐるみによって構成されたフラワーボール（大・中・小）など、様々なお花が部屋を彩る。
もちろんアートはリビングだけでなく、ベッドルームやバスルーム、トイレにまで設置されている。ベッドルームには眠っているお花の親子を図像化した《Zzz》や、それを立体化した全長180cmのお花のぬいぐるみなど、眠りを誘う作品が展示された。
なおこのプランに宿泊した場合、村上が監修したオリジナルお花スイーツボックスやディナーが堪能できるほか、直筆サイン入りアートブックやマグカップなども手に入れることができる。
加えて特筆すべきは、作品が実際に購入できる、という点だ。室内に展示された作品は、ラグを除き購入可能。立体作品やアクリルの平面など、レアな村上作品を手に入れるチャンスでもある。
このほかグランド ハイアット 東京では、2階のフレンチ キッチンに「村上隆フラワー ストロベリーアフタヌーンティー」が登場（3月31日まで）。またお花柄のオリジナル風呂敷に包まれた毎日20個限定のテイクアウトアフタヌーンティーも要チェックだ。
