新型コロナウイルス感染症の拡大により、シンガポールを代表する私設美術館「アートサイエンス・ミュージアム」が、オンラインプログラム「ArtScience at Home」を公開した。
チームラボの常設展示「FUTURE WORLD:Where Art Meets Science」や、200年後のシンガポールの未来を想像する展覧会「2219:Futures Imagined」のバーチャルツアー、そしてワークショップなどのプログラムに参加することができるほか、ミュージシャンや演奏家がリビングルームで演奏会を行う「ArtScience Late」や、音楽とサウンドアートのプレイリストを毎週公開する「ArtScience Late Jams」などのパブリックプログラムもオンラインで体験することができる。
また同プログラムとともに、同館はオンラインカンファレンス「Feeling the Future」も開催。4月28日から数週間にわたって行われるこのカンファレンスは、不確実性や不安が蔓延する世界において、人間が未来についてどのように想像するかを検証するもの。例えば、非営利団体「Forum for the Future」は、新型コロナウイルスが今後の気候変動にどのように影響するかについて議論する。
このプログラムについて同館の館長ホーナー・ハーガーは、「Covid‐19(新型コロナウイルス)がシンガポールおよび世界中の美術館に影響を与えている時期における、新しく、回復力があり、持続可能な働き方の表現だ」としつつ、「シンガポールの既存のオーディエンス、および世界中の新しいオーディエンスとともに、新しい未来を想像することを可能にする」とコメントしている。