「日本には現代美術のマーケットがない」のか。黒瀬陽平主宰「現代美術ヤミ市」が開催決定

鉄工所跡を改装したSIDE COREのアトリエ「BUCKLE KÔBÔ」で「現代美術ヤミ市」が開催される。かぎりなく「ゴミ」かもしれないものが現代美術に変わる瞬間に立ち会えるこのイベントの会期は7月21、22日。

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 「日本には現代美術のマーケットがない」と言われるアートシーンの現状に疑問を呈する黒瀬陽平(美術家、美術批評家、カオス*ラウンジ代表)が、その問題に対するひとつの試みとして、現代美術ヤミ市を開催する。

 「現代美術の啓蒙や教育、市場の活性化をとりまく試みなどがすべて伝聞である」という問題を前提とした上で、黒瀬は、「現代美術マーケット論」を提示。それは、かぎりなくゴミに近いマテリアルがアーティストの「魔法」によって、宝(作品)に変わり、その「魔法」の多様さこそが現代美術の本質であり、それを目撃できる場所こそが「マーケット」で呼ばれるべきであるという論だ。

 そして、魔法の現場やプロセスに立ち会い、共犯になりうる場所こそが現代美術のマーケットであり、教育の現場であり、 イベントであり、コミュニティであると主張する。

 このイベントの参加作家は、アーギュメンツ、飯島モトハル、カオス*ラウンジ、カタルシスの岸辺、酒井貴史(物々交換所)、ソノアイダ(藤元明 / 中村壮志 / 相澤安嗣志 / 宮川貴光)、たかくらかずき、中央本線画廊、ハムスターの息子に産まれて良かった+カワイタケシ、パープルーム、柳本悠花、山形芸術界隈、弓指寛治、BIEN & 石毛健太、BLACK TOYS" "US(ADDICT3 / 成田輝)、HouxoQue、KOURYOU、Nampei Akaki、SAIAKU(NAZE / takuya watanabe takuya / 森本悠生 ) × MES、SIDE COREら約20組。

 コレクター、観客、スタッフ、ゲスト、立ち会うすべての人たちが共犯者となる注目のイベントだ。

 

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