陶芸の伝統技術に基づきながらも、ファッションやダンスからインスピレーションを受け、独自の素材や配色で茶碗を制作している桑田卓郎(1981〜)。その活動領域は陶芸にとどまらず、2015年には大型彫刻作品シリーズを発表するなど、表現の幅を広げている。
近年では「工芸未来派」(2012、金沢21世紀美術館)、「村上隆のスーパーフラット現代陶芸考」(2017、十和田市現代美術館)などのグループ展に参加しているほか、世界各地で個展を開催。
「From Tea Bowl」(2016、ロンドン)や「Good Morning, Tea Bowl」(2017、ブリュッセル)といった近年の個展に続き、茶碗との対話を意味する本展「I’m Home, Tea Bowl」では、海外での活動を経て日本に戻ってきた桑田が、長年向き合ってきた茶碗に対して、新たな視点でアプローチを試みる。