ペインティングから映像、サウンドまで。中原昌也が新作個展を開催

ノイズユニット「暴力温泉芸者」などの音楽活動のほか、小説家、映画評論家としても知られ、画家・イラストレーターとしても活動する中原昌也が、国内では約5年ぶりとなる本格的な個展を開催する。恵比寿のWAITINGROOMで5月27日から。

© Masaya NAKAHARA, courtesy of WAITINGROOM

 中原昌也は1970年東京生まれ。ノイズユニット「暴力温泉芸者」や「Hair Stylistics」名義での音楽活動と並行して、小説家としても活動し、三島由紀夫賞(2001年)、野間文芸新人賞(06年)などを受賞。さらに、映画評論家やイラストレーターとしても知られる。

 様々なジャンルで表現活動を行う中原は、美術作家としても作品を発表してきた。中原の作品は、それ自体に表立った意味や文脈は存在せず、自身の内面に広がる世界が自動筆記的に表されているという。ポルノ雑誌などから切り抜かれたイメージを組み合わせてつくられるコラージュや、ボールペン・マーカー等身近な素材で描かれるドローイングは、既に存在する断片を繋ぎ合わせて構成される音楽や映画を彷彿とさせる。

 本展は、ペインティング、ドローイング、コラージュ、映像、そしてサウンドを使った新作で構成され、WAITINGROOMのギャラリースペースを拡張して開催される予定。

 中原の本格的な個展は、国内では約5年ぶり。WAITINGROOMでは今回が初の開催となる。

編集部

Exhibition Ranking