実験のプロセスとしての展覧会。「真鍋大度個展ーEXPERIMENT」(清春芸術村 光の美術館)
清春芸術村内にある安藤忠雄/光の美術館で「真鍋大度個展ーEXPERIMENT」が4月1日に開幕する。
真鍋は1976年東京生まれ。東京理科大学理学部数学科、岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS)を卒業。2006年にライゾマティクスを設立し、2015年よりライゾマティクスリサーチを石橋素とともに主宰。石橋と制作した《particles》で第15回文化庁メディア芸術祭アート部門優秀賞とアルス・エレクトロニカ2011インタラクティブ・アート部門で準グランプリ、坂本龍一とのインスタレーション作品《Sensing Streams》で第18回文化庁メディア芸術祭アート部門優秀賞を受賞するなど、高く評価されている。
真鍋は未だ社会に広く普及していない最先端技術の可能性の核をアートの分野で作品化し続けてきた。本展は、超高速通信技術と生命知能の概念を探求する実験のプロセスをリアルタイムで公開。テクノロジーの変化がもたらす「こうなるであろう」未来像を超え、「望ましい未来」「あるべき未来」を予言するようなアートを堪能できる展覧会が目指される。
会期:2023年4月1日~5月10日
会場:光の美術館
住所:山梨県北杜市長坂町中丸2072
電話番号:0551-32-3332(清春芸術村)
開館時間:10:00~17:00 ※⼊館は閉館の30分前まで
休館日:月(祝日の場合は翌火)
料金:一般 1500円 / 大学・高校生 1000円
毎年恒例。「建物公開2023 邸宅の記憶」(東京都庭園美術館)
1933年に朝香宮家の本邸として竣工された東京都庭園美術館は、1920年代から30年代にかけて欧米を中心に世界中で流行したアール・デコ建築が日本で花開いた事例を今日に伝える建築物。国内外からも高い評価を受け、現在では重要文化財にも指定されている。
建物公開展は、1983年に美術館として開館して以来、朝香宮邸の邸宅空間を活かすため開催してきた年に一度の恒例展示。とくに意匠や技法、素材など、建築そのものに注目しながら、毎年異なったテーマを設けて、様々な角度から旧朝香宮邸の魅力を紹介してきた。開館40周年にあたる2023年に開催される今回の展示は、 「邸宅の記憶」というタイトルで同邸宅の主であった朝香宮家の人々に焦点を当てる。
注目すべきは、同館史上最大規模となる200点以上のボンボニエールの特別出品。ボンボニエールは、もともと西洋諸国で用いられた小型菓子器だったが、日本の伝統技術を駆使した皇室独自の文化として発展し、今日まで皇室の御慶事を記念する品として引き継がれている。会場ではこの他にも、かつてこの空間を往来した人々が残した写真や映像資料、工芸品、調度品、衣装を展示。さらに、宮邸時代の家具や調度を用いた邸宅空間の再現展示を行うことで、当時の生活の一端を紹介するという。
会期:2023年4月1日~6月4日
会場:東京都庭園美術館
住所:東京都港区白金台5-21-9
開館時間 10:00~18:00(4月1日〜20:00) ※入館は閉館の30分前まで
電話:050-5541-8600
休館日:月(祝日の場合は翌平日)
観覧料:一般 1000円 / 大学生 800円 / 中・高校生 500円 ※小学生以下および都内在住在学の中学生は無料 ※オンラインによる事前予約制