NEWS / EXHIBITION - 2017.3.8

元祖「奇想の画家」、雪村が描いた破天荒な水墨画。15年ぶりの大回顧展開催

戦国時代の画僧・雪村周継の過去最大規模の回顧展が、3月28日から東京藝術大学大学美術館で開催される。

雪村筆 《呂洞賓図》 重要文化財 1幅 119.2×59.6cm 奈良・大和文華館蔵 【展示期間:3月28日~4月23日】

雪村筆 《呂洞賓図》 重要文化財 1幅 119.2×59.6cm 奈良・大和文華館蔵 【展示期間:3月28日~4月23日】

 雪村周継(せっそん しゅうけい)は、戦国時代に武家の子として生まれながら、出家し画僧となり生涯にわたって絵画に情熱を傾けた。その生涯はいまだ謎に包まれた部分も多いが、彼が描いた革新的であたたかな人間味にあふれる水墨画は、後世の絵師たちに大きな影響を与えた。

 琳派の大成者・尾形光琳が敬愛し、狩野芳崖が新たな日本画の創出のため研究対象とした彼の作品は、きわめて独創的で大胆かつ繊細。後に「奇想の画家」と呼ばれる伊藤若冲や歌川国芳らの系譜の先駆けともなった。

 15年ぶりの大回顧展となる本展では、雪村の主要作品約100件と、光琳など雪村に影響を受けた後世の画家の作品約30件を展示し、その「奇想」の画風がいかにして誕生したのかを紐解く。8月には滋賀県のMIHO MUSEUMに巡回する。