イタリアで生まれ育ち、現在は京都を拠点に活動を続けるアーティスト、アンジュ・ミケーレが、シュウゴアーツでは初となる個展「イマジナリウム」を開催中だ。会期は7⽉18⽇まで。
ミケーレは1989年イタリア・ヴェネチア出身。聴覚障害という⾝体と⾃意識のシェルターに護られた精神を拠り所に、現実世界を凝視しながら絵画を制作してきた。「ヨコハマトリエンナーレ」(横浜美術館、2014)や「VOCA2020」(上野の森美術館、2020)に参加し、近年は、京都・⻄陣織の銀⽷の材料となるアルミ紙を⽀持体に、独⾃の絵画表現を展開している。
個展のタイトルとなる「イマジナリウム」は、ミケーレが「Imagination(イマジネ ーション)」とラテン語の「-arium(場)」を繋げ合わせた造語だ。絵画を想像⼒に導かれ、創造が発⽣する場としてとらえ、本質的に⾃由な存在であることを表している。
今回の個展では、3⽉に完成した「circle」シリーズを展示。アルミの紙の上に浮遊するようにやわらかな円が描かれた作品など、20を超える新作を⼀挙に発表する。