文化庁による「新進芸術家海外研修制度」の成果発表の機会として、1998年から開催されてきた「DOMANI・明日展」。今回、新型コロナウイルスの影響で各地の展覧会の延期・中止が相次いだ事態を受け、オンライン企画展「DOMANI・明日展plus online 2020」が開催される。会期は7月3日~10月11日。
いま私たちは、コロナ禍という災害と災害の「あいだ」を生きているのではないか。本展ではこの問いをサブタイトルの「〈前夜〉を生きる」という言葉に込め、再び日常への一歩を踏み出す作家たちとの連帯、共感を示すべく行われる。
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参加作家は、研修経験者である小金沢健人、田村友一郎、奥村雄樹、山本篤、山内光枝、加藤翼、やんツーの7名と、ゲスト作家の青山悟。キュレーションは文化庁・芸術文化調査官の林洋子によるものだ。
展覧会ウェブサイトも、研修経験のあるデザイナーを含むチームで構築。オンラインならではの特性を活かしつつ、現実の美術展体験とも重なるようなデザインを目指し、これからの美術表現の発信・共有のさらなる可能性を探る。
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(C) AOYAMA Satoru, Courtesy of the artist and Mizuma Art Gallery
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なお第23回の「DOMANI・明日展 2021」も、若手中堅作家を支援する仕組みを継続すべく、来年1月に開催予定となっている。