展覧会で探る戦前の什器と現代美術の展望(パースペクティヴ)

東京大学で使われていた戦前の什器に現代美術作品を展示する展覧会「現代美術実験展示『パースペクティヴ(1)』」が、インターメディアテク(東京・丸の内)で3月26日まで開催されている。

インターメディアテク現代美術実験展示『パースペクティヴ(1)』展示風景 ©インターメディアテク 空間・展示デザイン © UMUT works 2013-

 東京・丸の内に位置する商業施設「KITTE」内にある「インターメディアテク」は、2013年に、日本郵便株式会社と東京大学総合研究博物館が協働運営するミュージアムとして創設された。

 同館では、東京大学で戦前から使っていたケースやキャビネットといった什器をリデザインして、展示に活用している。特に、1916年に建設された赤門倉庫(書庫)内から移設した鉄製のキャビネットは、最も古い什器とされている。

 本展では、これらの什器を使用し、前衛芸術から影響を受けた現代美術作家の作品を展示する。出展作家は、今井紫緒、今井俊介、今津景、菊池敏正、高木大地、冨井大裕、藤原彩人の7組。会期中には、出展作家と研究者によるディスカッション・イベントも予定しており、作品制作と学術研究のアプローチについて、新たな関係性と可能性を探る。

編集部

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