東京・丸の内に位置する商業施設「KITTE」内にある「インターメディアテク」は、2013年に、日本郵便株式会社と東京大学総合研究博物館が協働運営するミュージアムとして創設された。
同館では、東京大学で戦前から使っていたケースやキャビネットといった什器をリデザインして、展示に活用している。特に、1916年に建設された赤門倉庫(書庫)内から移設した鉄製のキャビネットは、最も古い什器とされている。
本展では、これらの什器を使用し、前衛芸術から影響を受けた現代美術作家の作品を展示する。出展作家は、今井紫緒、今井俊介、今津景、菊池敏正、高木大地、冨井大裕、藤原彩人の7組。会期中には、出展作家と研究者によるディスカッション・イベントも予定しており、作品制作と学術研究のアプローチについて、新たな関係性と可能性を探る。