アニメーション美術監督・
山本二三の美術館が開館。
『天空の城ラピュタ』『もののけ姫』の原画を五島で見る

『未来少年コナン』や『天空の城 ラピュタ』、『もののけ姫』など様々なアニメーション作品の美術監督を務めてきた山本二三の美術館「五島の雲 山本二三美術館」が、長崎県五島市に7月1日開館する。同館は山本が描いてきた空や風景を、武家屋敷を改装した空間で見ることができるという美術館だ。

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 山本二三(にぞう)は1953年長崎県出身。中学卒業後、岐阜県の高校で建築を学んだのち、東京の美術系専門学校に進学。在学中からアニメーションの背景画の仕事を手掛けるようになる。

 その後、テレビアニメーション『未来少年コナン』(1978)で初めて美術監督を務め、以降『天空の城 ラピュタ』(1986)、『火垂るの墓』(1988)、『もののけ姫』(1997)、『時をかける少女』(2006)などに参加。美術監督として数々の名作に携わってきた。現在、美術スタジオ絵映舎代表を務めるほか、五島市ふるさと大使、京都造形芸術大学、アニメディレクションコース客員教授、東京アニメーションカレッジ専門学校講師など様々な肩書を持つ。

山本二三美術館 イメージ

 そんな山本がこれまで描いてきたアニメーションの背景画や、五島を描いたオリジナルの絵画を約50点展示する美術館「五島の雲 山本二三美術館」が、山本の出身地である長崎県五島市に開館する。建物は1863年に建てられた武家屋敷「松園邸」を改修。五島の雄大な自然を見て育った山本が描いてきた空や風景と同時に、五島の歴史を感じられる美術館だ。

山本二三美術館の内観
山本二三美術館の内観

 美術館の中には、山本が描いた空と雲に囲まれながら、雲のソファで短編アニメーションを見ることができる「空と雲の部屋」も設置。このコーナーでは写真撮影も可能だ。ファンの間では「二三雲」と呼ばれて親しまれてきた、迫力ある独特の雲を堪能できる。

山本二三美術館の内観

 山本が生まれ育った五島で、その制作背景や様々な作品をじっくりと楽しめる美術館となっている。

編集部

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