半透明の彫刻で知られる
スゥ・ドーホーの大規模個展が
十和田市で開催。新作を初公開

十和田市現代美術館が開館10周年を記念して、アジアを代表するアーティスト、スゥ・ドーホーの個展を開催する。本展では、半透明の布を用いた彫刻シリーズの最新作を紹介。会期は2018年6月2日〜10月14日。

展示風景 撮影=⼩⼭⽥邦哉Courtesy the artist, Lehmann Maupin, New York, Hong Kong and Seoul and Victoria Miro, London/Venice

 1962年に韓国で生まれたスゥ・ドーホーは、ソウル大学校を卒業後渡米。ロードアイランド・スクール・オブ・デザインで絵画を学んだあと、イェール芸術大学大学院で彫刻を学び、修士号を取得した。

 ロンドン、ニューヨーク、ソウルを拠点に活動をするスゥは、その三地点を移動するなかで得た経験をもとに、「物理的な空間」「移動」「記憶」について思考を巡らせてきた。家や家の中のアイテムを象った彫刻やドローイング、映像など、さまざまなアプローチを試みながら、個人と集団の関係性を探り続けている。

スゥ・ドーホー Hub, 3rd Floor, Union Wharf, 23 Wenlock Road, London N1 7ST, UK
Photo by Taegsu Jeon
Courtesy the artist, Lehmann Maupin, New York, Hong Kong and Seoul and Victoria Miro,
London/Venice(参考画像)
 展示風景より《My Home/s and Passage/s: Towada Version》(2018)
撮影=⼩⼭⽥邦哉 Courtesy the artist, Lehmann Maupin,
New York, Hong Kong and Seoul and Victoria Miro, London/Venice

 本展では、スゥの代表的スタイルである半透明の布を用いた大型彫刻シリーズから新作3点を発表。さらに、スゥ自身の「個と集団」へのまなざしをストレートにとらえた映像作品も初来日。十和田市現代美術館の常設作品の大規模彫刻《コーズ・アンド・エフェクト》もあわせてチェックし、作品どうしの共鳴を存分に感じ取りたい。

スゥ・ドーホー コーズ・アンド・エフェクト 2008
Photo by Mami Iwasaki
Courtesy the Artist and Lehmann Maupin Gallery, New York and Hong Kong
スゥ・ドーホー My Home/s 2017
Courtesy the artist, Lehmann Maupin, New York, Hong Kong and Seoul and Victoria Miro,
London/Venice

編集部

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