マイク・ケリーが「見世物小屋」に込めた思いとは? ワタリウム美術館で展覧会開催
ワタリウム美術館が、アメリカのアーティスト マイク・ケリーの作品を紹介する展覧会シリーズをスタート。第1弾の「マイク・ケリー展 DAY IS DONE 自由のための見世物小屋」が1月8日から3月31日まで開催されている。
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Art © Mike Kelley Foundation for the Arts. All rights reserved/Licensed by VAGA, New York, NY
1980年代初頭より、パフォーマンス、ペインティング、ぬいぐるみやサウンドを用いたインスタレーションなど、多様な作品を発表したマイク・ケリー(1954〜2012)。ポール・マッカートニーやソニック・ユースといったミュージシャンとのコラボレーションのほか、自らも音楽活動を行うなど、美術の分野以外でも幅広く活動した。
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Art © Mike Kelley Foundation for the Arts. All rights reserved/Licensed by VAGA, New York, NY
階級やジェンダーなどのマイノリティに対する差別、トラウマや暴力、性などを題材に、痛烈な皮肉やユーモアを交えた作品を発表し続けたケリーは、『ニューヨーク・タイムズ』によって「過去四半世紀でもっともアメリカ美術に影響を与えた一人であり、アメリカにおける大衆文化と若者文化の代弁者」とも評されている。
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Art © Mike Kelley Foundation for the Arts. All rights reserved/Licensed by VAGA, New York, NY
ワタリウム美術館では、今後ケリーの様々な作品を複数回の展覧会としてまとめ、紹介していく計画。
第1弾となる本展では、複数メディアからなる大作《デイ・イズ・ダーン》(2004-05)を展示。「抑圧された記憶症候群」というテーマを用い、高校時代の課外活動の様子を写したモノクロ写真をもとにして生まれた物語を、映像やインスタレーション、写真作品などで表現する。
そのほか、ケリーのルーツであるアイルランドの神話をモチーフにした巨大なシルクの布作品《女々しいメタル/クローバーの蹄》(1989)など、異なる時代に制作された計4つのシリーズが展示される。
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