EXHIBITIONS
長田果純 写真展「平凡な夢」
写真家・長田果純の個展「平凡な夢」が東京・台東区のインテリアギャラリーes quart(エス クォート)で開催される。
長田は1991年生まれ、静岡県出身。現在は東京在住。14歳から独学で写真を撮り始め、ファッションやアーティスト写真、ポートレイトの撮影、雑誌への寄稿など多岐にわたって活動している。
作家にとって集大成ともいえる本展は、初の写真集『平凡な夢』を販売するとともに、写真集未掲載のアザーカットやインスタレーションなどを用いて、平凡な夢の渦中にいた長田の心理状態を再現。写真集とは異なる「体験」を鑑賞者に伝えようと試みる。
パンデミックによる長期の自粛生活は、14歳の頃から長田が抱いている「写真に救われる経験」と改めて向き合う機会となった。今回の個展は2019年の「平凡な夢」の延長線上にあるものだが、同じものではない。新作「平凡な夢」では、写真を撮ることで自分だけが救われるのではなく、当時の長田のように、つらい経験をしている見知らぬ誰かに届くようにという、祈りが込められている。
作品には「人物」がほとんど登場せず、霧、湿度、光の粒、深く沈んだ湖などで構成されている。黄昏の水面に広がる波紋のような静けさを宿す長田の写真作品は、時に混沌や艱難辛苦に突き当たりながらも、淡く美しい光を放つ灯台のように、ひときわ目立つ輝きで私たちに「小さな希望が確かにある」ことを示してくれるだろう。
長田は1991年生まれ、静岡県出身。現在は東京在住。14歳から独学で写真を撮り始め、ファッションやアーティスト写真、ポートレイトの撮影、雑誌への寄稿など多岐にわたって活動している。
作家にとって集大成ともいえる本展は、初の写真集『平凡な夢』を販売するとともに、写真集未掲載のアザーカットやインスタレーションなどを用いて、平凡な夢の渦中にいた長田の心理状態を再現。写真集とは異なる「体験」を鑑賞者に伝えようと試みる。
パンデミックによる長期の自粛生活は、14歳の頃から長田が抱いている「写真に救われる経験」と改めて向き合う機会となった。今回の個展は2019年の「平凡な夢」の延長線上にあるものだが、同じものではない。新作「平凡な夢」では、写真を撮ることで自分だけが救われるのではなく、当時の長田のように、つらい経験をしている見知らぬ誰かに届くようにという、祈りが込められている。
作品には「人物」がほとんど登場せず、霧、湿度、光の粒、深く沈んだ湖などで構成されている。黄昏の水面に広がる波紋のような静けさを宿す長田の写真作品は、時に混沌や艱難辛苦に突き当たりながらも、淡く美しい光を放つ灯台のように、ひときわ目立つ輝きで私たちに「小さな希望が確かにある」ことを示してくれるだろう。