EXHIBITIONS

題名のない展覧会 ―栃木県立美術館 50年のキセキ

2022.04.16 - 06.26

清水登之 パリ夜街 1926

濱田庄司 柿釉赤絵扁壺 1971

J.M.W. ターナー 風景・タンバリンをもつ女 1840-50頃

 公立の近代美術館の先駆けとして1972年に開館し、今年で開館50周年を迎える栃木県立美術館。これまでに収集した作品は約9000点、開催した企画展は240本にのぼり、また2000年以降は教育普及事業にも力を入れ、地域の人々や教育機関と連携しながら、多様なかたちでアートと出会う場を創出してきた。

「題名のない展覧会」と題した本展では、特定のジャンル・時代・作家に注目したものではなく、同館の50年のキセキを、過去の企画展や選りすぐりの収蔵品を通してたどる。

 これまでの美術館の活動を支えてくれた人たちへ感謝の気持ちを込め、企画展示室、常設展示室の全館を使って展示を構成。あわせて歴代のポスターも一堂に公開し、作品の制作秘話や、学芸員だけが知っている裏話を織り交ぜながら、コレクションの魅力をひも解く。

 この展覧会が栃木県の魅力の再発見や確認につながることを期待し、次の50年に向けて美術館の未来を考える機会になればとしている。