EXHIBITIONS
山下耕平
WOODS
「遠近」や「現在位置」といった距離感覚を作品の一つのテーマとし、絵画、彫刻、写真、インスタレーションなど、メディウムにとらわれない様々な作品を制作している山下耕平。自らが登山という行為を通して得た記憶や体験などの身体感覚も作品に取り入れるなど、多彩なアプローチを通して自身の表現の幅を拡張している。
本個展では、「迷う」というキーワードを起点に作品を制作。数年前に体験した登山道から逸れ、遭難しそうになった時の山下自身の記憶がベースに存在する。その時の状況を山下は「自分の今いる場所が分からなくなるという異常な状況の中、不思議と焦りなどの感情はなく、地図やルートから外れたこの状況を、俯瞰的に見た点のような感覚で自らの現在位置を強く認識した。つまり、迷うという行為により逆説的に現在位置を強く認識した感覚だった」と語る。
本個展では、「迷う」というキーワードを起点に作品を制作。数年前に体験した登山道から逸れ、遭難しそうになった時の山下自身の記憶がベースに存在する。その時の状況を山下は「自分の今いる場所が分からなくなるという異常な状況の中、不思議と焦りなどの感情はなく、地図やルートから外れたこの状況を、俯瞰的に見た点のような感覚で自らの現在位置を強く認識した。つまり、迷うという行為により逆説的に現在位置を強く認識した感覚だった」と語る。