EXHIBITIONS
白川昌生「エネアデスのほうへ」
美術家・白川昌生の個展「エネアデスのほうへ」が、rin art associationで開催される。
白川は1948年福岡県生まれ。70年代にフランスおよびドイツで哲学と美術を学び、83年に帰国する。以来、群馬を拠点に、地方性、周縁性、マイナー性をあえて徹底的に引き受けながら、支配的な現代美術の動向や言説、中央の論理とは別の、地域の歴史・文化・経済と直結する活動、例えば「場所・群馬」を実践。今日の多文化主義的な、社会的参与を重視する芸術動向を先取りする。
また現代美術史に関する研究・著作も多く、優勢な歴史観や規範に対する批判・再検討を絶えず展開。いっぽう個別の作品は、日常的な素材を多く用いつつも、かたちと色の構成配置において軽やかかつ精確であり、彫刻の魅力や可能性を開き、問い続けている。
本展では、新作の作品群を発表。作家は次のステイトメントを出している。
「3つの部分から成り立つものは、初め、中、終わりを有しているので完全数だと考えられてきた。その3によって構成される3x3の9も同様に考えられ、世界、宇宙、万物はそれらによって創造され、それらが1なるものになり、そこから流出してくると考えた、プロチノスの教え、それをイメージして制作した(白川昌生)」。
白川は1948年福岡県生まれ。70年代にフランスおよびドイツで哲学と美術を学び、83年に帰国する。以来、群馬を拠点に、地方性、周縁性、マイナー性をあえて徹底的に引き受けながら、支配的な現代美術の動向や言説、中央の論理とは別の、地域の歴史・文化・経済と直結する活動、例えば「場所・群馬」を実践。今日の多文化主義的な、社会的参与を重視する芸術動向を先取りする。
また現代美術史に関する研究・著作も多く、優勢な歴史観や規範に対する批判・再検討を絶えず展開。いっぽう個別の作品は、日常的な素材を多く用いつつも、かたちと色の構成配置において軽やかかつ精確であり、彫刻の魅力や可能性を開き、問い続けている。
本展では、新作の作品群を発表。作家は次のステイトメントを出している。
「3つの部分から成り立つものは、初め、中、終わりを有しているので完全数だと考えられてきた。その3によって構成される3x3の9も同様に考えられ、世界、宇宙、万物はそれらによって創造され、それらが1なるものになり、そこから流出してくると考えた、プロチノスの教え、それをイメージして制作した(白川昌生)」。