EXHIBITIONS

畠山直哉「津波の木」

PURPLE
2022.03.26 - 05.08

畠山直哉 2019年8月2日-福島県南相馬市 2019

畠山直哉 2019年10月6日-岩手県陸前高田市 2019

畠山直哉 2019年9月26日-宮城県石巻市 2019

 京都に新たなギャラリー「PURPLE」がオープン。こけら落としは、写真家・畠山直哉の個展「津波の木」を開催する。

 畠山は1958年岩手県陸前高田市生まれ。筑波大学芸術専門学群にて大辻清司に師事。84年に同大学院芸術研究科修士課程を修了し、以降、東京を拠点に活動する。これまで国内外で数々の個展を開催、グループ展に参加。自然・都市・写真のかかわり合いに主眼を置く一連の作品を発表してきた。

 本展で展示される「津波の木」は、畠山が2018年から撮りためてきた、津波の刻印の残る樹木や風景写真のシリーズ。東日本大震災以降、故郷の岩手県陸前高田市で撮影を続けてきた畠山が出会った一本のオニグルミの木、そこから「津波の木」は始まった。本シリーズは「DOMANI・明日2020 傷ついた風景の向こうに」展で初公開され、今回は新作を含む構成となる。

 本展の会場となる「PURPLE」(共同代表:姫野希美、安田英樹)は、本と展示とイベントが循環し、様々な混ざり合いと協働によって生まれる表現の場であり、出会いの場として誕生。一人ひとりの居場所となるような、多層で変容する「PURPLE」に向け、京都にて始動する。