EXHIBITIONS
ふたつの変容
松谷武判 関根直子
MA2 Galleryで、アーティスト・松谷武判と関根直子による2人展「ふたつの変容」が開催される。
松谷は1937年大阪市生まれ。60年より具体美術協会展に出展。63年に具体美術協会会員となった。66年にはフランス政府留学生選抜第1回毎日美術コンクールでグランプリを受賞し渡仏。67年、S.W.ヘイターの版画工房アトリエに入門し、69年から約2年間助手を務める。70年にモンパルナスにシルクスクリーンの版画工房を設立。渡仏後10余年を経て再び絵画制作を始め、ボンドで造形した画面を鉛筆で黒く塗りつぶす手法を確立する。2017年のヴェネチア・ビエンナーレではメインセクションで出展、19年にはポンピドゥー・センターでの個展を行うなど、世界の第一線で活躍している。
関根は1977年東京都生まれ。2001年武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了。細部と全体を意識した画面構成で、そこに立ち現れる実体的な空間や質を描き出し、「描くこと」や「見ること」についての意識を拡張する。関根の作品の細部は、全体のイメージを描くためのものではなく、自立した動きや質を強調するが、その集積は不思議と一体となり、空間について言及している。
鉛筆と紙というシンプルな画材を用い、一本一本の線で時間を埋めるように表現する2人のアーティスト。シンプルな線の複雑な重なりと、奥行きにより無限に語る作品は、鑑賞者が能動的に視ることを促し、どこまで視る意識を解き放すのか。本展は、じっくりと2人の作品に対峙できる展覧会となる。
松谷は1937年大阪市生まれ。60年より具体美術協会展に出展。63年に具体美術協会会員となった。66年にはフランス政府留学生選抜第1回毎日美術コンクールでグランプリを受賞し渡仏。67年、S.W.ヘイターの版画工房アトリエに入門し、69年から約2年間助手を務める。70年にモンパルナスにシルクスクリーンの版画工房を設立。渡仏後10余年を経て再び絵画制作を始め、ボンドで造形した画面を鉛筆で黒く塗りつぶす手法を確立する。2017年のヴェネチア・ビエンナーレではメインセクションで出展、19年にはポンピドゥー・センターでの個展を行うなど、世界の第一線で活躍している。
関根は1977年東京都生まれ。2001年武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了。細部と全体を意識した画面構成で、そこに立ち現れる実体的な空間や質を描き出し、「描くこと」や「見ること」についての意識を拡張する。関根の作品の細部は、全体のイメージを描くためのものではなく、自立した動きや質を強調するが、その集積は不思議と一体となり、空間について言及している。
鉛筆と紙というシンプルな画材を用い、一本一本の線で時間を埋めるように表現する2人のアーティスト。シンプルな線の複雑な重なりと、奥行きにより無限に語る作品は、鑑賞者が能動的に視ることを促し、どこまで視る意識を解き放すのか。本展は、じっくりと2人の作品に対峙できる展覧会となる。