EXHIBITIONS

横浜市民ギャラリー U35若手芸術家支援事業

谷保玲奈個展「まだ見えない世界」

2022.03.15 - 03.20

キービジュアル

 横浜市民ギャラリーが、将来を担う若手作家に対して発表の場の支援を行う「U35若手芸術家支援事業」。今回は、日本画家・谷保玲奈による個展「まだ見えない世界」を開催する。

 谷保は1986年東京都生まれ。ドミニカ共和国、ボリビアで幼少期を過ごす。多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻日本画領域修了。第25回五島記念文化賞美術新人賞(2014)、第8回東山魁夷記念日経日本画大賞(2021)、神奈川文化賞未来賞(2021)ほか受賞多数。2014年には、「ARKO(Artist in Residence Kurashiki, OHARA)」にて滞在制作し、大原美術館で作品公開を行った。

 本展で谷保は、日本画に加えて、自身初となる版画作品と、新型コロナウイルスが流行して以後から制作を始めた映像作品を発表する。「まだ見えない世界」のタイトルには、まだ見えない世界とは如何様にも世界の視線は変わり続けていく、という私的肯定的な意味と、お腹のなかにいる赤ちゃんからの視点が込められている。

「作品制作を軸とした生活のなかで、日常生活にはたくさんの気付きや発見があり、それが作品へと繋がっていきます。私にとってまだ見えないこれからの世界はどのように変わっていくのか。そしてその中でも変わらない大切なものは何か、発見していくことが楽しみです(谷保玲奈)」。