EXHIBITIONS

美しき日本の風物

日本画歳時記

2022.03.01 - 05.31

横山大観 春風秋雨 1934(昭和9) 足立美術館蔵

川合玉堂 鵜飼 1931(昭和6) 足立美術館蔵

川合玉堂 春雨 1942(昭和17)頃 足立美術館蔵

川端龍子 獻華 1940(昭和15) 足立美術館蔵

橋本関雪 秋圃 1939(昭和14) 足立美術館蔵

西村五雲 雪田宿鴨 1938(昭和13)頃 足立美術館蔵

 足立美術館が春季特別展「美しき日本の風物 日本画歳時記」を開催する。

 春夏秋冬それぞれに美しい風物がある日本。日本画では多くの画家が四季の風物を題材にした作品を描いており、風景画、花鳥画だけでなく、人物画、動物画といった様々なジャンルにおいて、その美しさを堪能できる。

 春風に乱れ散る桜の花びら、団扇を片手に涼む着物姿の女性、秋の野で愛らしい姿を見せる鶉、辺りを真っ白に覆う雪。こうした作品からは、移り行く季節の儚さや豊かな詩情が感じられ、多くの人々を魅了し続けている。

「日本画歳時記」と銘打った本展は、日本の一年を多彩なモチーフの作品で表現。四季折々の植物、動物、節目ごとの行事や風習が描かれた日本画を、作品に関連する季節の言葉とともに紹介する。

 主な出品作家は、横山大観、川合玉堂、橋本関雪、伊東深水、速水御舟、榊原紫峰、西村五雲ら。近代日本画の巨匠たちがそれぞれの目で四季をとらえた、心安らぐ日本画の数々を展覧する。