EXHIBITIONS

長谷川繁個展「pot」

長谷川繁個展「pot」より

 画家・長谷川繁の個展「pot」がSatoko Oe Contemporaryで開催される。本展では、ティーポットを描いた作品を中心に展示する。

 長谷川は1963年生まれ。主な展覧会に、「PAINTING」(Satoko Oe Contemporary、東京、2019)、「絵画の庭」(国立国際美術館、大阪、2010)、「公開制作49」(府中市美術館、2010)、「放課後のはらっぱ」(愛知県美術館、2009)、インドトリエンナーレ(デリー、2005)などがある。

 長谷川は現在まで、数多くのティーポットを描いた作品を残している。1996年の代表作のひとつである3メートルの巨大なティーポットを描いた作品は、オランダ絵画や室内画を意識する要素も見られ、伸びやかな筆致が印象的だ。本展では1996年に描かれたこの作品を始め、近作のティーポットを描いた作品、ドローイング作品が展示される。

 2013年の「ユーモアと飛躍 そこにふれる」(岡崎市美術博物館)以降、2019年3月にSatoko Oe Contemporaryで個展を開催するまで、作品の発表を一切せず制作を続けてきた長谷川。本展は、画家が空白の期間にひとりで何を考え、何を制作していたのかをひも解く機会ともなる。