EXHIBITIONS
中野岳「棒馬棒」
アーティストの中野岳がgallery Nでの初個展「棒馬棒」を開催する。会期は2月19日~3月6日。
中野は1987年愛知県生まれ。2014年に東京藝術大学美術研究科彫刻専攻修士課程を、11年に同大学美術学部彫刻科を卒業後、17年にシュテュットガルド国立美術大学ファインアート科ディプロマ課程を修了。「新しいスポーツの開発」をテーマに制作を行い、東京や京都での個展、またドイツなどでのグループ展で作品を発表してきた。
中野にとっての制作は、他者や自身を取り巻く環境と関わる手段でもある。近年、多くのスポーツが時代特有のものや地域性によって発展してきたことに注目し、その発展の架空な道筋を導いて「これから生まれうる身体運動」を創作。この試みでは、それが自然なかたちで人々を社会的・思考的にも運動させながら、各々の手で洗練されていく未来が構想されている。
今回の展示作品は、中野が西欧に古くからある「ホビーホース(棒馬)」という乗馬ごっこの玩具に新たな解釈を加え、それを用いた未来のスポーツのような活動の様態を明らかにする実験に基づいている。作家自身がそれを手にして「人馬」を演じた際に得た気づきを抽象化(一般化)するため、馬を思わせる器具を伝う触覚と現象、感性の一連の反応を普遍的に再現しようと試みている。
なお会期初日の2月19日には、愛知県美術館学芸員の副田一穂を迎えたオープニングトークも行われる。
中野は1987年愛知県生まれ。2014年に東京藝術大学美術研究科彫刻専攻修士課程を、11年に同大学美術学部彫刻科を卒業後、17年にシュテュットガルド国立美術大学ファインアート科ディプロマ課程を修了。「新しいスポーツの開発」をテーマに制作を行い、東京や京都での個展、またドイツなどでのグループ展で作品を発表してきた。
中野にとっての制作は、他者や自身を取り巻く環境と関わる手段でもある。近年、多くのスポーツが時代特有のものや地域性によって発展してきたことに注目し、その発展の架空な道筋を導いて「これから生まれうる身体運動」を創作。この試みでは、それが自然なかたちで人々を社会的・思考的にも運動させながら、各々の手で洗練されていく未来が構想されている。
今回の展示作品は、中野が西欧に古くからある「ホビーホース(棒馬)」という乗馬ごっこの玩具に新たな解釈を加え、それを用いた未来のスポーツのような活動の様態を明らかにする実験に基づいている。作家自身がそれを手にして「人馬」を演じた際に得た気づきを抽象化(一般化)するため、馬を思わせる器具を伝う触覚と現象、感性の一連の反応を普遍的に再現しようと試みている。
なお会期初日の2月19日には、愛知県美術館学芸員の副田一穂を迎えたオープニングトークも行われる。